2012年05月21日
改めてUTMF
自宅に戻りました。
昨晩はラン仲間と打ち上げ、本当に楽しい宴会でした。
今日は長文ですので覚悟してお読みください・・・
100マイル、156キロというとんでもない距離、しかも山!
思い出すと今から2年前、テレビで見たヨーロッパで行われたウルトラトレイルモンブランを見たことからすべてが始まりました。
あまり足が速くない(何度も言ってますが選手時代から長距離は遅く大嫌いでした)私がフルマラソンを走るようになり、なんとなくかっこいいからと始めたトレイルランにはまり始めたころでした。
モンブランの山々がとてつもなくきれいでそんな山を眺めながら走れるなんて・・・
でも100マイルなんてまだまだ無理だと思っていました。
でもやっぱり出てみたい・・・
そんな時このレースの開催を知り迷わずエントリーしました。
それが昨年のことです。
しかしながら残念なことに昨年は震災で中止に・・・
今年は無事に開催するということで優先エントリー権を利用し出場することにしました。
と言っても実際はやめようかと思ったのも事実・・・
ロードやトレイルのレースでは気合は入っているものの空回り・・・
4月になってからやっと山に行って練習(練習と言ってもハセツネ30のレースでしたが・・・)できる感じ・・・
山を走って転んで肉離れは起こすし、二週間前には胃腸炎になるし本当に参加をやめようかと思ったほどでした。
でも出ると決めたならやるべきことはやろうと思いスタート地点に!
まず癖になっている足の痙攣をしないようにすること。
これは電解質を多く含んだピンクイオンというスポーツ飲料を持参、エイドごとに水と粉末をプラスして補いました。
それに加えスクイーズボトルに水とミネラルの入った同じくスクイーズボトルを携帯。
ジェルもたくさんの種類をたくさん(実際はたくさんすぎて余りましたが・・・笑)そして胃薬も持っていきました。
スタート地点にて!
チョー興奮状態を抑えられません、瞑想してるのかな?
おっと、その前にニューハレテープで厳重に下半身を!
腰にも張ってもらいました!
河口湖をスタートしてからしばらくしてトレイルに入りますがハセツネ、北丹沢など私が過去出た人気レースに比べるとエントリー数も少ないからか(800名)渋滞が起きずじっくりとトレイルを上ることができました。
18キロの富士吉田工業団地、31キロの二十曲峠、37キロの山中湖きらら、53キロのすばしりの各エイドにある程度の予想通り、(それほど速くないです)着くことができました。
そこからは自衛隊の基地を含む未開の地。
長いロードでの上りもストックを使い無理せず61キロの太郎坊に到着。
この富士山は素晴らしい!
67キロの水ヶ塚公園、76キロの富士山こどもの国にも無事に到着しました。
おなかの調子もいい!
ここで食べたものをすっきりと出し102キロの西富士中学校に出発!
ちょっと気分がよかったので軽く小走りして水分補給!
ちょっとしたらなんだかおなかがゆるゆるに・・・
やばい・・・
まだおなかに残っていたみたいです。
携帯必需品となっていた携帯トイレを使おうかなと何度も思いながらふらふらと・・・
そこで偶然建物を発見!
無事にトイレを借りることができました。
再び走り始めると(実際はあまり無理したくなかったので歩きも混ぜました)10時にこどもの国をスタートした82キロのSTYの選手たちに遭遇!
もちろん彼らは元気いっぱい!
私は疲労困憊・・・
そんな彼らとシングルトラックで遭遇・・・
追い抜いてもらうわけにもいかず(トレイルが狭くてそれすら出来ず・・・)時々かなりのスピードで走らざるを得ませんでした。
これは正直疲れました・・・
でも何とか102キロの西富士中学校に19日の2時半に到着。
この時点で丸一日寝ていません・・・
さすがにきついので仮眠しようと横になりましたがそれもちょっと心配だったのですぐに整体コーナーへ行き治療してもらいました。
まあこの時もほとんど寝ていましたが・・・
この時点で関門にかなりの余裕を感じたので時間内完走(48時間)を確信しました。
さあ、気合を入れてスタート!
手強いといわれる天子山塊、27キロの道のりをスタート!
気合を入れたもののここはものすごいタフな山々!
いつまででもいつまでも登りが続く・・・
ここで約800メートルは続く永遠の登り・・・
そこからこれでもかこれでもかという山をいくつか・・・
と同時に時刻は真夜中。当然眠気がやってきます。
風もぴゅーぴゅー吹いている・・・
でも正直な話、ここまで来れるとは思っていなかったので地図をしっかりと見ていなかったのです。
山の名前も覚えていなかったし地図を見てもよくわからない・・・
いつまでたってもいつまでたっても下りが来ない・・・
もうやめたくなりました。
と言っても山のど真ん中ですからやめるわけにもいかず・・・
するとなぜか右斜め前方に白いお城のような建物が見える?
あれっ、なんでこんなところに?
また歩くと同じ城が?
あれっ?
しばらく頭がボーっとしてきてしまいコースのわきにそれて何回か休憩を。
固形物をおなかに入れてゆっくりと歩き出すこと数回。
その白いお城が幻覚であることをやっと悟りました。
少し気持ちを落ち着かせて下りに向けてスタート!
少し走れるようになったところで恐ろしい下りに遭遇!
土、いや泥がつるつるになっていて足がつけない・・・
これは後でで知ったことなのですがトップランナーやSTYに出た選手が通過してこのような状態になったらしいです・・・
みんなこわごわと下るので渋滞が起きる・・・
さあもうそろそろエイドについたかなと思ったらなぜかみな走り出す?
次の関門は朝8時(この時残り約5キロで5時)なのにどうして?
周りの人に聞くとまだもう一つ山を上り下りするらしい?
やばい・・・
時間の感覚が勝手にマヒしてしまい関門に間に合わないと勝手に思ってしまいしばらく呆然としてしまいました。
なぜか悔し涙が出てくる・・・
どうやって途中リタイヤの言い訳をしようか?
なんだかわけわからない状態で129キロの本栖湖スポーツセンターに到着。
時刻は朝6時過ぎ!
あれっ、間に合うのかな?
なんだか頭が正常に働いていない?
サポートしてくれたラン友さんには十分ゴールできると念を押されふらふらしながらスタート!
樹海を経て(この樹海はとてもきれいでした)いよいよゴールが見えてくる!
河口湖が見えてきたらみょーにテンションが上がってきました。
ずっと使っていたストックをリュックにしまい駐車してあった車のミラーで身だしなみチェック(笑)
ゴール手前1キロぐらいから応援の人が増えてくる!
そうするとなぜだか体が軽くなって最後は走ってゴール!
そうすると憧れランナー鏑木さん、六花先生がハグして迎えてくれました!
やったあ~!
完走したんだあ~
気づいたら号泣してしまいました。
なんだかいろいろなことがこみあげてきて言葉では表現できない気持ちになりました!
仕事やプライベートも含め常に一生懸命頑張っているのにちょっと壁に当たっている感があったのです・・・
なんでだろうと思いつつも自分を信じて突き進んできました。
周りから見たらちょっと違うのでは思われたこともあるし、自分でもダメ出しをしたり・・・
でも改めてこのような困難な高い高い山にチャレンジしてよかったと思います。
決して自分が間違っていなかったのだと確信しました。
このレース、当初の完走率は3割程度と言われていたのですから・・・
いままで出たレースで一番うれしかったです。
生きていて本当に良かったと思いました!
チャレンジして本当に良かった!
フェイスブックではたくさんお仲間が応援してくれました。
本当に嬉しかったです!
感謝しています。
ラン友さんにも感謝です!
そして丈夫な体(心配されたけいれんは起こらず、内臓のトラブルも起こらず・・・)そして不屈の精神を持つ体に育ててくれた両親に感謝したいと思います!
そして鏑木さん、六花先生、三好礼子さん、本当に素晴らしい大会ありがとうございます!
昨晩はラン仲間と打ち上げ、本当に楽しい宴会でした。
今日は長文ですので覚悟してお読みください・・・
100マイル、156キロというとんでもない距離、しかも山!
思い出すと今から2年前、テレビで見たヨーロッパで行われたウルトラトレイルモンブランを見たことからすべてが始まりました。
あまり足が速くない(何度も言ってますが選手時代から長距離は遅く大嫌いでした)私がフルマラソンを走るようになり、なんとなくかっこいいからと始めたトレイルランにはまり始めたころでした。
モンブランの山々がとてつもなくきれいでそんな山を眺めながら走れるなんて・・・
でも100マイルなんてまだまだ無理だと思っていました。
でもやっぱり出てみたい・・・
そんな時このレースの開催を知り迷わずエントリーしました。
それが昨年のことです。
しかしながら残念なことに昨年は震災で中止に・・・
今年は無事に開催するということで優先エントリー権を利用し出場することにしました。
と言っても実際はやめようかと思ったのも事実・・・
ロードやトレイルのレースでは気合は入っているものの空回り・・・
4月になってからやっと山に行って練習(練習と言ってもハセツネ30のレースでしたが・・・)できる感じ・・・
山を走って転んで肉離れは起こすし、二週間前には胃腸炎になるし本当に参加をやめようかと思ったほどでした。
でも出ると決めたならやるべきことはやろうと思いスタート地点に!
まず癖になっている足の痙攣をしないようにすること。
これは電解質を多く含んだピンクイオンというスポーツ飲料を持参、エイドごとに水と粉末をプラスして補いました。
それに加えスクイーズボトルに水とミネラルの入った同じくスクイーズボトルを携帯。
ジェルもたくさんの種類をたくさん(実際はたくさんすぎて余りましたが・・・笑)そして胃薬も持っていきました。
スタート地点にて!
チョー興奮状態を抑えられません、瞑想してるのかな?
おっと、その前にニューハレテープで厳重に下半身を!
腰にも張ってもらいました!
河口湖をスタートしてからしばらくしてトレイルに入りますがハセツネ、北丹沢など私が過去出た人気レースに比べるとエントリー数も少ないからか(800名)渋滞が起きずじっくりとトレイルを上ることができました。
18キロの富士吉田工業団地、31キロの二十曲峠、37キロの山中湖きらら、53キロのすばしりの各エイドにある程度の予想通り、(それほど速くないです)着くことができました。
そこからは自衛隊の基地を含む未開の地。
長いロードでの上りもストックを使い無理せず61キロの太郎坊に到着。
この富士山は素晴らしい!
67キロの水ヶ塚公園、76キロの富士山こどもの国にも無事に到着しました。
おなかの調子もいい!
ここで食べたものをすっきりと出し102キロの西富士中学校に出発!
ちょっと気分がよかったので軽く小走りして水分補給!
ちょっとしたらなんだかおなかがゆるゆるに・・・
やばい・・・
まだおなかに残っていたみたいです。
携帯必需品となっていた携帯トイレを使おうかなと何度も思いながらふらふらと・・・
そこで偶然建物を発見!
無事にトイレを借りることができました。
再び走り始めると(実際はあまり無理したくなかったので歩きも混ぜました)10時にこどもの国をスタートした82キロのSTYの選手たちに遭遇!
もちろん彼らは元気いっぱい!
私は疲労困憊・・・
そんな彼らとシングルトラックで遭遇・・・
追い抜いてもらうわけにもいかず(トレイルが狭くてそれすら出来ず・・・)時々かなりのスピードで走らざるを得ませんでした。
これは正直疲れました・・・
でも何とか102キロの西富士中学校に19日の2時半に到着。
この時点で丸一日寝ていません・・・
さすがにきついので仮眠しようと横になりましたがそれもちょっと心配だったのですぐに整体コーナーへ行き治療してもらいました。
まあこの時もほとんど寝ていましたが・・・
この時点で関門にかなりの余裕を感じたので時間内完走(48時間)を確信しました。
さあ、気合を入れてスタート!
手強いといわれる天子山塊、27キロの道のりをスタート!
気合を入れたもののここはものすごいタフな山々!
いつまででもいつまでも登りが続く・・・
ここで約800メートルは続く永遠の登り・・・
そこからこれでもかこれでもかという山をいくつか・・・
と同時に時刻は真夜中。当然眠気がやってきます。
風もぴゅーぴゅー吹いている・・・
でも正直な話、ここまで来れるとは思っていなかったので地図をしっかりと見ていなかったのです。
山の名前も覚えていなかったし地図を見てもよくわからない・・・
いつまでたってもいつまでたっても下りが来ない・・・
もうやめたくなりました。
と言っても山のど真ん中ですからやめるわけにもいかず・・・
するとなぜか右斜め前方に白いお城のような建物が見える?
あれっ、なんでこんなところに?
また歩くと同じ城が?
あれっ?
しばらく頭がボーっとしてきてしまいコースのわきにそれて何回か休憩を。
固形物をおなかに入れてゆっくりと歩き出すこと数回。
その白いお城が幻覚であることをやっと悟りました。
少し気持ちを落ち着かせて下りに向けてスタート!
少し走れるようになったところで恐ろしい下りに遭遇!
土、いや泥がつるつるになっていて足がつけない・・・
これは後でで知ったことなのですがトップランナーやSTYに出た選手が通過してこのような状態になったらしいです・・・
みんなこわごわと下るので渋滞が起きる・・・
さあもうそろそろエイドについたかなと思ったらなぜかみな走り出す?
次の関門は朝8時(この時残り約5キロで5時)なのにどうして?
周りの人に聞くとまだもう一つ山を上り下りするらしい?
やばい・・・
時間の感覚が勝手にマヒしてしまい関門に間に合わないと勝手に思ってしまいしばらく呆然としてしまいました。
なぜか悔し涙が出てくる・・・
どうやって途中リタイヤの言い訳をしようか?
なんだかわけわからない状態で129キロの本栖湖スポーツセンターに到着。
時刻は朝6時過ぎ!
あれっ、間に合うのかな?
なんだか頭が正常に働いていない?
サポートしてくれたラン友さんには十分ゴールできると念を押されふらふらしながらスタート!
樹海を経て(この樹海はとてもきれいでした)いよいよゴールが見えてくる!
河口湖が見えてきたらみょーにテンションが上がってきました。
ずっと使っていたストックをリュックにしまい駐車してあった車のミラーで身だしなみチェック(笑)
ゴール手前1キロぐらいから応援の人が増えてくる!
そうするとなぜだか体が軽くなって最後は走ってゴール!
そうすると憧れランナー鏑木さん、六花先生がハグして迎えてくれました!
やったあ~!
完走したんだあ~
気づいたら号泣してしまいました。
なんだかいろいろなことがこみあげてきて言葉では表現できない気持ちになりました!
仕事やプライベートも含め常に一生懸命頑張っているのにちょっと壁に当たっている感があったのです・・・
なんでだろうと思いつつも自分を信じて突き進んできました。
周りから見たらちょっと違うのでは思われたこともあるし、自分でもダメ出しをしたり・・・
でも改めてこのような困難な高い高い山にチャレンジしてよかったと思います。
決して自分が間違っていなかったのだと確信しました。
このレース、当初の完走率は3割程度と言われていたのですから・・・
いままで出たレースで一番うれしかったです。
生きていて本当に良かったと思いました!
チャレンジして本当に良かった!
フェイスブックではたくさんお仲間が応援してくれました。
本当に嬉しかったです!
感謝しています。
ラン友さんにも感謝です!
そして丈夫な体(心配されたけいれんは起こらず、内臓のトラブルも起こらず・・・)そして不屈の精神を持つ体に育ててくれた両親に感謝したいと思います!
そして鏑木さん、六花先生、三好礼子さん、本当に素晴らしい大会ありがとうございます!